おめでとうれいな！おめでとう俺！

さて、ネタを書いたことのある人なら、誰でも一度はネタ作りに行き詰まった経験があるだろう。
一言で「行き詰まり」と言っても、

• 長期的に意欲や能率が低下するスランプのようなもの
• 一つのネタにおいてストーリー展開に悩んだり、ある部分から一向に進まなくなるタイプのもの

という２つのパターンがあるけれど、今回は後者のパターンについて書いてみようと思う。

自分の場合、基本的に大体のストーリーを考えてから書き始めるので、ストーリー展開に悩んで行き詰まるということは実はあまりない。もちろん、途中でストーリーを変えようと思い立って結果的に行き詰まるというケースはたまにあるけど。
では、どういうときに行き詰まるのかというと、AAと台詞のどちらかに手を焼いているときがほとんど。

まず、AAの方。
背景に人物AAを埋め込んだり、ズレ直しをしたりするのは機械的な作業なのでそれほど悩みまくることはない。しかし、たまに一から作るときには、立ち止まること甚だしい。うまく嵌る文字が見つからなかったり、全体的なバランスがどうも不格好だったり。
それで何度も試行錯誤を繰り返しているうち、最終的に「うおぉぉぉ何じゃぁぁぁやんのかｺﾞﾙｧｧｧｧくぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ；！」と見えない敵と格闘してPCを窓から投げ捨てたい衝動に駆られることが多々ある。一つのAAのために一週間くらい進捗しないことなどざらだ。
もともと集中力が長く持続する人間ではないので、どうしても作業が小刻みになりがちなことも要因かもしれない。

次に台詞。
これが最も厄介で、どんなネタを書いても毎回どこかで苦労する。行き詰まってるときの７～８割は台詞で苦労しているときだと言ってもいいと思う。おおまかなストーリーを考えてから書き始めるとは言っても細かい部分までは想定していないので、台詞をストーリーに沿うよう自然な流れで配列するのが難しいなぁといつも感じる。
さらには、メンバーごとの話し方の違いや、会話のテンポなどまで考え始めると最終的に「うおぉぉぉしゃゆうううううううううううううううう！！！！！」とうさちゃんピースな高橋愛のバイブスでポジティブチャーミーな感じの世界に逃げ込みたくなってしまう。
事前に「このフレーズはどうしても使いたい」と決めていることもあるので、それをうまく台詞の中に埋め込むことに苦労したりもする。

さて、このような作業能率の低下をできるだけ減らすためにはどうすればいいのだろう。
すぐに思いつくのは、よく言われるようにテストと同じで「書ける所から書く」というやり方。ストーリーを細分化して出来る所から作っていき、最後に全体としてつなぎ合わせる。これは確かに効率的ではある。
しかし、これも一長一短で、自分のように読み切り型のネタを書いている人間にとってはこの方法は有効だけど、続き物のネタを書いてる人にとってはそうもいかないだろう。１話目で行き詰まってるのに、「よ～し、じゃあ28話目から作ろうっと♪」なんて人がいたらアホとしか言いようがない。

また、上の方に少し書いたように、一度ネタを書くのをやめて現実逃避してしまうというのも一つの手ではあるかもしれない。しかし、ネタを書く行為自体がそもそも現実逃避なんじゃないかという見方もできるわけで、そうするとネタ作りに行き詰まって現実逃避するという行動は「現実逃避逃避」という良いことなんだか残念なんだかよく分からない行動ということになってしまう。……うん、まあこれはどうでもいい話だったね。

他のネタ書きさんたちはネタ作りに行き詰まったときどうしてるのかなぁ。