今年の紅白では、ボニピンの後ろで踊る重ピンク＆こはっピンクが見たい。

少し前に、ネタを書くとき台詞で悩むことが多いと書いた。その台詞についてもう少し考えてみる。

一言で台詞の難しさと言っても、それにはいくつかの側面がある。
さしあたって自分が考える難しさは、１．メンバーごとのしゃべり方、２．読んだときの自然さ、３．会話のテンポ、という３つ。以下にそれぞれについて思うところを書くことにする。

１．メンバーごとのしゃべり方
あいぼんさんの関西弁、愛さんの「～やよ」、さゆの「～なの」など、明らかにそれと分かる話し方をするメンバーは別として、そうした典型を持たないメンバーをどう喋らせるかというのはなかなか難しい(1)。
まあ顔文字を使えばどんな喋り方をさせようが関係ないとも言えるけど、これが小説だったりすると、メンバーごとに喋り方の違いを持たせるのは重要になってくるんじゃないかな。
この問題に関しては、テレビやラジオなどで各メンバーの喋り方に注意するといったことが有効かと思う。

２．読んだときの自然さ
これは要するに、過度に台詞っぽくならないように気を付けるということだ。台詞を状況説明のためだけに使ったり、変に大袈裟な言い回しを使ったりするのはできるだけ避けるようにしている。
自分の書くネタのほとんどは、ハロプロメンバーがハロプロメンバーとして登場するいわゆるリアルネタなので、あまり台詞っぽくするとかえって不自然になるおそれがあるというのがその理由。日常の会話を振り返ってみても、いちいちドラマの台詞のようなバッチリと決まった言い回しを連ねたりはしてないしね。
もちろん、あえて不自然にすることで面白さを引き出す、という場合は別。

３．会話のテンポ
これは上述の２．とも重なってくる。
例えば橋田壽賀子のドラマの台詞のように、一人が延々と喋り続けるということは日常会話ではほとんど見られない。たいていの会話は、短いセンテンスのやりとりで成立している。
ネタの場合でも、Aが５行くらい喋って、次にBが７行くらい喋って……といったやりとりは、やはり不自然。意図的に一人に長く喋らせる事による効果を狙った場合は別として、基本的には一人の台詞があまり長くなりすぎないようにした方がよい。
それから、会話全体の長さも重要。これはまったくの独断だけど、例えば２人の顔文字による会話の場合、続けて読んで飽きが来ないのはせいぜい３レスくらいが限界だと思う。それ以上になると、間にAAを挟んだり、新たな登場人物を入れたりといった変化を持たせることで、単調さを回避することが必要になるだろう。

こうやって台詞に関する難しさとその対策を長々と偉そうに書いたものの、自分もそうそう上手くはいかないことの方が多い。でも、そこを考えるのが楽しくもあり面倒でもあり……ごめん、嘘。どっちかっつーと正直面倒。