謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年度もこのブログと矢口真里をどうぞよろしくお願い致します。

……と、新年の挨拶もそこそこに去年の話に逆戻りだぜ！2006年12月のMFN！

アフター モーニング フローリック　「ひとりぼっちの夢物語」
夢の中で起こるストーリーは不思議だ。まったく支離滅裂でもないし、かといって目が覚めてから考えるとあまり理路整然としているわけでもない。
夢を見ているその時だけ、起こる一つ一つの出来事が整合性を持った一連のストーリーとして捉えられる。夢の中にいる自分だけは、自分のしている行為や、目の前で起こっている現象にちゃんと意味があることを知っている。けれども、一度目覚めてしまうと、夢の内容を辿ってみてもいまいち釈然としない。
この物語はそんな夢の雰囲気がとてもうまく表現されていると思う。
夢の中の出来事として話を進める書き方はよくあるけれど、このネタのように実際の夢らしく書かれたものはほとんど無いんじゃないかと思う。たとえば、本家の「夢物語」や往年の名作「娘。十夜」なども、ところどころ夢の大胆さや不可思議さを思わせる展開はあるものの、基本的にはちゃんとストーリーの意味が分かるものになっている。
それに対して、このネタはストーリーの中で起こる一つ一つの出来事や流れ、何か意味が込められているような、そうではないようなフワフワした感じが実に“夢”らしい。
正直なことを言ってしまえば何が何だかよく分からないけれど、でもなぜか深く印象に残る。まさに夢そのものだと思う。本当に上手いなぁ。

川*´┴｀」ｱｳ〜　みついです
小春の時と比べたら驚異的な迅速さで決定した新メンバー光井愛佳の顔文字。で、早速顔文字を使ったスレが立ったわけだけど、このスレの8のAAにはやられた。見た瞬間に午後の紅茶噴いた。
だいたい、「ｱｳｱｳ」だけでもワケ分かんないのに、こんな意味不明のポーズ取られたらどうしたって笑うだろ。こういうインパクトの点ではやはりAAは強いな。リアル光井がアウアウ言いながら空を飛んでるところを想像するとさらに笑える。

不如帰Ⅲ
不如帰Ⅲ part2
狩狩の各所でも時々話題になっていたこの「不如帰Ⅲ」。「おもしろい」というレスをよく見かけた。事実おもしろい。でも、このネタが好評を博しているのはちょっと凄いことだと思う。
このネタは非常にマニアックなものを扱っている。自分は元ネタのゲームを知らないし、戦国時代に詳しいわけでもない。このネタを読んでいる人でも、ゲームや歴史に精通している人はおそらくそう多くないだろう。
さらに、このネタはずーっと同じAAパターンの繰り返しで構成されている。大抵の場合、これは“飽き”を生じさせやすくなる。
このように、普通なら面白さには逆効果になってしまいそうな特徴を備えていながら、読み手を惹き付けているのは凄い。設定やシステムをアイドルの仕事とうまくリンクさせて、それらを詳細に説明しながら進めているからだろう。元ネタのゲームや戦国時代をまったく知らなくても、ちゃんと楽しめるようになっている。言葉のチョイスもおもしろいし。
時には辛辣なネタが混ざっていたりもするけれど、読み手に対しては優しいネタだなぁと思う。でも最後のワンポイント講座だけは読み飛ばしちゃってるけどね＞＜

れいな　VS　ピスタチオ
何でそこまで高野山にこだわんねん！極楽橋！
散りばめられた言葉がいちいちおもしろい。「STKして」とか「キングオブ加工品」とか。全部ノリでもいいじゃないか、と思わせてくれるネタだ。別に１番から９番まで中村紀洋を並べろと言っているわけではない。
ストーリーに小ネタをはめ込んでいると言うよりは、小ネタがストーリーをどんどん引っ張ってるという感じがする。今後どんな暴走が見られるのか楽しみ。

アイドルをさがせ！　【藤本美貴さんの２００６年の心残りは？】
大喜利企画に寄せられたネタの一つ。
愛犬のアン君＆ひまちゃんのことについて語っているミキティを思い出した。ミキティは時々妙にハイテンションになることがあって、その状態になっている様子が目に浮かぶようなネタだ。ニヤニヤ（萌え）とゲラゲラ（笑い）が絶妙に混合されている。個人的には6月と7月が特に好き。
大喜利の答えとしてではなく、独立した一つのネタとしても充分成立していると思う。

このブログには先月検索ワード「立花里子」で来た人がいたよ。痴女ものはあんまり好きじゃないです＞＜

なんかつい最近まで10月のMFNを書いてた記憶があるんだけど、気が付けばもう12月。
というわけでハロプロの出演ラッシュがあったり、あさみうな卒業があったり、個人的にはネットラジオに参入してみたりした11月のMFN。

二代目ＤＤ刑事　コードネーム・麻宮サキ
ヲタ的にはまっつーよりも石川さんが話題をかっさらってしまった感のある『スケバン刑事』のパロディ小説。話そのものが分かりやすいので、元の映画を見てない自分でも充分楽しめる。見てたらもっと楽しめるのかもしれないけど。
これでもかとばかりに盛り込まれた小ネタの数々にニヤニヤしつつ、少し感動すら覚えた。これは生半可な知識量じゃ書けないよ。事実、自分も元ネタがわからないものが結構あった（というかそもそも元ネタがあることにすら気付いていない可能性がある）。元ネタがいくつ分かるか数えながら読んでみるのも面白いかもしれない。
ただ、小ネタというのはあまり散りばめすぎると、それを追うことに気を取られて本来のストーリーが見えにくくなってしまう可能性も孕んでいると思う。全体のテンポを悪くしてしまう、とでも言えばいいだろうか。このネタに関してはあまり気にならなかったけど、そのあたりのさじ加減は難しいのかなぁという気もした。

GJG
バイクを題材としたストーリー。
このネタを読んで、子供の頃、学研の学習漫画「○○のひみつ」シリーズが大好きだったことを思い出した。
自分の知識を活かして書かれたネタを読むのは面白い。「あなたの知らない世界」を知る楽しさはもちろんとして、ネタを作ってる人が楽しんで書いてることが分かるから。ネタを書いたことがないという人は、自分の得意分野や好きなことを題材にして始めてみるのも一つの方法だと思う。
また、このネタがいいなぁと思うのは、ただバイクに関する会話だけで構成されているのではなく、ちゃんと普通に笑わせる場面も用意してある点。「なにこの理解力」とか農家のバイトに反応するあさみ＆里田とかﾜﾛﾀ。知識を利用する部分と通常の会話で進める部分のバランスも上手い。

ﾘo´ｩ｀ﾘ＜小春はﾄｩﾙﾄｩﾙです　【美勇伝説】
214の石川さんの台詞と、それに対する岡πのあまりに普通過ぎる返しにコーヒー吹いた。
リアルでは色々とギスギス感が伝えられる美勇伝だけど、こんな風だったら面白いのになぁ。やっぱり石川さんはいじられてなんぼだと思うんだよね。
短くてシンプルな構成だけど、上手くまとめてある。DSのAA表現にも、昔巨人にいた選手を思い出しながら感動した。

ショマスレが消えてるんだけど・・・　【（０ﾟｖﾟ０）　キムキムねえやん　川‘.▽‘）|||】
リアルがネタを追い越すというまさかの展開。509のあさみの台詞「うーん、裏切り者はあたしだったのかぁ」が面白くもあり哀しくもあり。
あるメンバーに対してネタスレでのキャラクターとして愛着があると、そのメンバーが辞めてしまうことによってキャラが使いにくくなることへの寂しさを（本人がいなくなってしまうことの寂しさと同時に）感じると思う。ましてや自分がネタ書きとしてそのキャラを使っていたりするとなおさらだろう。
そのダメージに何とか折り合いを付けて、いかに卒業したメンバーをも上手く取り込んだネタを書いていくか、という課題が今後ますます大きくなるかもしれない。願わくばそうならないでほしいけど。
面白さとは別に、色々と考えさせらたネタ。

狩狩住民にありがちなこと
狼で一時アホみたいに乱立して、その存在自体がありがちになってしまった「〜にありがちなこと」スレの狩狩バージョン。
狼ほど動きが活発ではないからかあんまり伸びてないんだけど、思わず「あるあるw」と言ってしまいそうになったレスもある。中でも一番同意したのは25。
ターゲットを住民の行動に絞らず、狩狩板そのものやネタスレなどにしたらもうちょっと楽しめるかもね。

やすすがちゃんと襲撃していて安心する俺。これが狼脳か。
“10月の”とは言いながら、読んだのは大半が11月に入ってからだったりする。そして気が付けば11月ももう終わる……つーわけで“10月の”MFN。

モー娘。酒場 Ⅴ
これは理屈じゃない。このAAと台詞には得も言われぬ強さがある。スレ開いてすぐに爆笑した。
てゆーか実際こういう意味不明な行動を取る人いるよね。あと渡辺徹を思い出した。

吉澤痩せすぎ　「ジュゴンとシャチ」
「ジュゴンとシャチが出てくるネタが見たいです」という唐突なリクエストに応えて作られたネタ。
スレにはこのネタの前後にも大作がいくつか書かれてるけど、中の人が「無理っぽい」と言っているこれが自分は一番好き。
何でエロカと岡πなのかはよく分からないけど、飼育員＝石川さん／動物＝エロカ＆岡π――飼育員に従わされている立場でありながら実は飼育員をバカにしている動物たち――という設定が、主に狼で伝えられている美勇伝の内実とうまくリンクしていて面白い。
そして、相変わらずAAが上手すぎ。ジュゴンの頭とか、消え入る山びこを表現する文字の配置とか、笑いで小刻みに震えている様子の描写とか。全体的にあまり派手な動きのあるAAではないけれど、パクりお手本にしたい技術がいくつもある。

二枚舌足らず　「夏のうろこ　第一部」
読み終えてからしばらく、あらぬ方向を見つめつつ裏返しにされたワラジムシのようにのたうち回って笑い転げた。面白すぎる。
この展開の仕方は、本来なら「工エエェ(´д｀)ェエエ工」となってもおかしくない。しかし、そうは思わせず、逆に笑いにつなげてしまう。これはそうそう簡単なことではない。
今回取り上げたネタに限らず、このスレのネタは丁寧でありながらどこか読者を突き放したような感じがする（批判しているのではありませんよ、念のため）。こちらの思惑や予想をスルリスルリと交わしていく中の人の距離感が、このネタの面白さを生み出す要因の一つになっているのかもしれない。

えすれ
(ﾟДﾟ)ｳﾏｰ
このスレのAAを取り上げるのは初めてなんだけど、中の人の技術と着想には毎回感心している。
技術面でいえば、スタジオの壁の処理（622）や獄舎の塀の描写（624）が上手いなぁと思う。壁面マニアか。どちらも普通ならべったりと一面に模様を入れたくなる所を、適度に省略しているのが心憎い。
そして、623のように日常生活からヒントを得たり、624のように一コマの中に含みを持たせるような着想も面白い。622のつんく♂の髪型に見られるような遊び心もあって、このスレのAAは上手いと同時に本当に見ていて楽しい。
これまでにも何度か書いたように、（特に一枚AAの場合）AAは技術だけでなく着眼点や発想といったものも大事だという好例。

はろーのべんばー。

おまっとさんでした。
「あれ？11月なんだから10月のMFNじゃないの？」とか言わないで＞＜
さて、さしみ賞開催もあって大量の更新があった9月。まあこちらは賞ではないので、さしみ賞にエントリーしたネタもそうでないネタも一様に9月のネタとして扱った。そんな中から気に入ったのが以下の7つ。